白髪染めが初めての方にとっては、頭皮にとって悪いのでは?と心配している方もいるのではないでしょうか。
実は、白髪染めの種類によっては、毎年、200件ほどの皮膚障害が報告されていると消費者庁も注意喚起しているんです!
ここでは、消費者庁が注意喚起している白髪染めの種類についてと、もしもトラブルが起こった場合の対処法についてまとめてみました。
最後には、頭皮や髪の毛に優しい自然素材の白髪染めをご紹介しているので、これから白髪染めを考えている人は参考にしてみてくださいね。
消費者庁が注意喚起している白髪染め方法は?
消費者庁によると、ヘアカラーリング剤の中でも酸化染毛剤(白髪染めを含む)が、他のカラー剤と比べてもアレルギー性皮膚炎を引き起こしやすいそうです。
消費者庁の全文はこちらです。
毛染めによるアレルギーに御注意!
平成27年10月23日、消費者安全調査委員会は、「毛染めによる皮膚障害」に関する事故等原因調査報告書を公表しました。
毛染めは、髪の色を明るくしたり、白髪を黒く染めたりする等、年代や性別を問わず一般に広く行われていますが、その一方で、消費者庁の事故情報データバンクには、毛染めによる皮膚障害の事例が毎年度200件程度登録されています。
(酸化染毛剤はヘアカラーリング剤の中でもアレルギーを引き起こしやすい)
毛染めによる皮膚障害の多くは接触皮膚炎で、その直接的な原因はヘアカラーリング剤です。ヘアカラーリング剤の中でも酸化染毛剤(ヘアカラー、ヘアダイ、白髪染め、おしゃれ染め、アルカリカラー等と呼ばれる。)は、最も広く使用されていますが、他のカラーリング剤と比べてアレルギー性接触皮膚炎を引き起こしやすくもあります。(アレルギーの場合、再度の使用により症状が重くなることも)
これまでに毛染めで異常を感じたことのない人も、継続的に毛染めを行ううちにアレルギーになることがあります。1度目のアレルギー症状が軽かった場合も、治まった後に再度使用すれば、次第に症状が重くなる場合があります。症状には個人差があり、人によっては頭皮だけでなく、顔面や首などにまで皮膚症状が広がり、日常生活に支障を来すほどになることもあります。(異常を感じたら、使用を止め、医療機関の受診を!)
酸化染毛剤を使用する際は、事前にセルフテストを行いましょう。また、使用して、かゆみ、赤み、痛みなどの異常を感じた場合は、アレルギー性接触皮膚炎の可能性があるため、使用を止める、医療機関を受診するなど適切に対応しましょう。(出典:消費者庁ホームページ)
いわゆる、美容室などで使われている白髪染めや市販の白髪染めが、この酸化染毛剤にあたります。
美容室などで白髪染めをした時に、頭がヒリヒリしたり赤くなってしまい湿疹ができたというような人は、皮膚トラブルが起きているという状態です。
その日の体調やカラー剤の種類によっても変わるので、いつもは大丈夫でも、突然、頭皮にトラブルが起きるという場合もあるので注意しなければいけません。
美容室や市販の白髪染めで使われているのは、アルカリ性酸化カラーと呼ばれていて、キューティクルを開いて髪の毛に色を浸透させていくという方法です。
そのため、薬剤が強く入っているので、人によっては皮膚トラブルになってしまうというわけです。
もし、アルカリ性酸化カラーを使用して頭皮がヒリヒリしたり、赤く湿疹になってしまったという人は、なるべく早く医療機関を受診するようにしましょう。
トラブルになったことがある人は、きちんと美容室で染める際にも美容師に伝えて、薬剤を使う前にテストしてもらったり、市販の白髪染めでセルフで染める場合にも自分でパッチテストしてから使うようにしてくださいね。
アルカリ性酸化カラーの白髪染めは、それくらい頭皮には良くはないものということは覚えておきましょう。
頭皮にも安心して使えるおすすめの白髪染め方法は?
消費者庁が注意喚起している、アルカリ性酸化カラー(酸化染毛剤)とは違って、頭皮にも安心して使える白髪染め方法があります。
その方法が白髪用のカラートリートメントです。
白髪用のカラートリートメントは、シャンプーした後にトリートメント感覚で使って白髪を染めるという方法です。
この方法は、塩化性のカラー剤になるのでキューティクルを開くことなく髪の毛の内部に浸透させていくというものになります。
そのため、アルカリ性酸化カラーに比べても、髪の毛へや頭皮に優しい白髪染めで今すごく人気になってきているものです。
トリートメントという名前が使われているくらいですから、自然素材も配合されていて90%以上が美容成分になるので髪の毛にツヤまで与えてしまうほどです。
髪の毛や頭皮に優しいことから毎日でも使ってもいいものなので、皮膚が弱くてかぶれやすいという方はこの塩化性カラー剤を使っているヘアカラートリートメントから白髪染めを試してみらえるのがいいのではないでしょうか。
ただし、頭皮や髪の毛に優しい成分が使われている分、白髪をゆっくりと染めていくという性質を持っています。
そのため、3回ほど連続使用してしっかりと色が浸透していくというものなので、その点だけ注意したいところです。